カムイキッズの理念

カムイキッズは、子どもたちの自立と自由に貢献する組織です。ビジョンは、生活の大部分に徐々に影響を与え、指示するように成長してきた支配構造から子どもたちを解放すること。私たちは、子どもたちが権利を持っているだけでなく、自分自身の人生をリードし、自分なりの選択をし、自らの学びの方向性を決めることができると信じています。
私たちカムイキッズは学びの場ですが、子どもたちに明確に教える場ではありません。幼児教育の専門家が子どもたちの努力をサポートし、学習意欲や興味、好奇心に応じた支援を行います。また活動では細かいスケジュールは設けず、子どもたちが一日のすべてを管理する「創発的カリキュラム」を実践しています。しかし、だからといって大人が何もしないわけではありません。子どもを一人のひととして尊重し、彼らの人間性を認め、連帯感を持って共に学び、行動します。
私たちは、遊びの中でリスクを負うこと、議論をすること、感情について認識し話し合うこと、共感すること、そして成長するために失敗する場所を与えられることで学びが深まると信じています。カムイキッズでは自由度が高い為、自分自身や他人を傷つけることがなければ、ほとんどどんな活動でも行うことができます。危険のないように配慮されたものも中にはありますが、子どもたちは自分の好きなように環境と関わることができます。つまり、ファシリテーターから見えない場所でも遊ぶことができるのです。子どもたちは自分たちだけの秘密の場所を持つことができ、大人の意見を聞かずに会話をしたり、冒険を計画したりもします。ナイフ、のこぎり、斧、ハンマー、その他の道具を、指導を受けながら使用し、工作をしたり、構造物を作ったりすることもできます。浅い川で泳いだり、泥んこになって遊んだり、木に登ったり、動植物や昆虫に触れたり、触れ合ったり。子どもたちは活動を通して、火の起こし方、火のコントロールの仕方、火を使った料理の作り方、薪やたき火の準備の仕方なども学ぶかもしれません。すべての子どもが同じ種類の体験に興味を持つわけではないので、すべてを行う子どもはいませんが、私たちはこれらのことが可能な環境を提供します。子どもたちは、時にはあざや切り傷ができるような遊びをすることもありますが、私たちスタッフは、そういった際のケアのトレーニングを受けています。
私たちは、活動の中で子どもたちを裁いたり、罰したりせず、共に学び、共に成功したことを祝います。過度に鑑賞することはありませんが、他の子どもに危害が加わってしまうような遊びの場合は、私たちが介入することがあります。また子供同士の関わりを大切にしたいため、不満や誤解は子どもたち同士で解決できるよう援助します。
私たちは子どもたち一人ひとりの声が大切だと考えており、子どもたちの好きなこと、嫌いなことに耳を傾け、一日を通して子どもたちの選択を尊重します。また、子どもたちは皆、個性的であり、そうあるべきだと考えています。ですから、子どもたちを恣意的に年齢別のグループに分けるのではなく、その日やってみたいことを自由に選択させています。子どもたちは自分の限界をよく認識していますし、たまに限界を越えて事故が起きても、そこから学んでいることがわかります。
そして、カムイキッズは環境教育機関でも学校でもありません。私たちは、子どもたちが自然に感謝し、愛着を持って育ってほしいと願っています。そのために、私たちは子どもたちに指導したり、説教したりすることはしません。環境を探索し、驚きの感覚を育むための深い時間を提供します。不思議に思うこと、想像することは、クリエイティビティの基礎となるものです。不思議に思うことを邪魔しないような環境とセッションを提供するために、私たちはできる限りのことをします。カムイキッズの森は、子どもたちの森です。カムイキッズでは、子どもたちの学ぶ自由、個々の在り方の自由が何よりも優先されます。